コールドグルーで手提げ紙袋を効率的に製造

Robatechの電動コールドグルー塗布ヘッドを使用すれば、手提げ紙袋を効率的かつ確実に製造することができます。動作速度が速く、接着剤が的確に制御されるため、輪郭が正確でエッジがシャープな平面塗布が実現します。そのため、クラフト紙が節約され、袋の内側で紙の端が過度に突き出すことが防止されます。PrestoとSempreのわずか2種類の塗布ヘッドで、あらゆる塗布幅とビードでの平面塗布を実現し、フラットハンドルと手提げ紙袋を確実に接着することができます。

ロバテックのコールドグルーヘッドを使用して、手提げ紙袋を確実かつ迅速に製造することができます。

 

世界中の消費者は、簡単にリサイクルできる包装・パッケージソリューションを求めています。そのため、プラスチックや可塑化材料製の手提げ袋は、紙袋に取って代わられる傾向が強まっています。「紙化」として知られるこの傾向は、多くの企業にとって新たな課題となっており、各社は生産プロセスの一部を切り替える必要性に迫られています。 

そこでRobatechは手提げ紙袋の製造向けに、コールドグルー塗布による接着プロセスを提供しています。コールドグルーは紙に浸透し、剥がれることなく確実に接着します。 

コールドグルー塗布 – 手提げ紙袋を完成させるまでのステーション

平紐持ち手の接着から、底部を接着して手提げ紙袋を完成させるまでのコールドグルー塗布のステーション。

手提げ紙袋とフラットハンドルをコールドグルーで製造するには、接着剤塗布で基本的に以下のステーションが必要になります:    

  1. エンドレスペーパーに平面塗布してフラットハンドルを製造

    フラットヘッドがエンドレスペーパーにコールドグルーを連続的に塗布します。この紙片が折り畳まれ、別のフラットヘッドによってもう一度接着剤が塗布され、再び折り畳まれてから切り取られます。切り取られた紙片は、その後でU字型に折り畳まれます。これでフラットハンドルの完成です。

  2. クラフト紙にビード塗布してフラットハンドルを固定

    スプレーヘッドがクラフト紙にコールドグルーをビード状に塗布します。その後、フラットハンドルが載せられ、軽く押されます。クラフト紙は次の工程で切り取られます。

  3. エンドレスウエブに平面塗布してフラットハンドルを取り付ける

    2つのフラットヘッドが、手提げ紙袋用のエンドレスウエブにコールドグルーを断続的に塗布します。ハンドル付きのクラフト紙が、この接着剤面の上に正確に載せられます。

  4. エンドレスウエブの縦側に接着剤を塗布

    要件に応じて、ビード状または平面状の接着剤がエンドレスウエブに塗布されます。その後、ウエブが縦方向に折り畳まれることで、チューブ状に閉じた紙が形成されます。これに続いて、横方向の切断と底の折り畳みが行われます。

  5. 底マチへのビード塗布

    ビード塗布を数回行って底マチを接着します。軽く押して底を閉じます。これで手提げ紙袋の完成です。

 

平紐持ち手の接着から、底部を接着して手提げ紙袋を完成させるまでのコールドグルー塗布のステーション。

つのコールドグルーコーティングヘッド - あらゆる塗布幅に対応

手提げ紙袋を製造するには、平面塗布で異なる幅が必要になります。フラットハンドルを製造する際に幅が狭い場合も、エンドレスウエブに塗布する際に幅が広い場合もあります。フラットヘッドPrestoなら、どの塗布幅も実現することができます。そのため、スペアパーツの維持管理、オペレーターのトレーニングとメンテナンスが容易になります。 

ロバテックのコーティングヘッドPrestoを使って、手提げ紙袋の平紐持ち手をコールドグルーで製造することができます。
Presto Maske web

 

Prestoはシングルヘッドとして、最大20 mmまたは40 mmの塗布幅に対応可能です。塗布幅を狭くする場合は、ノズルにマスクを挿入します。取り扱いは簡単で、ノズルの2本のネジを緩め、ノズルを取り除き、マスクを配置するだけです。フラットハンドルの製造と側面への接着剤塗布に理想的です

 

ロバテックのマルチヘッド仕様のPrestoは、コールドグルーで効率的に手提げ紙袋を製造します。

 

マルチヘッド仕様のPrestoでは、最大165 mmの塗布幅が得られます。ウエブに平面塗布して、クラフト紙をハンドルに接着する際に理想的です。Prestoの大きな魅力は、輪郭が正確でエッジがシャープな塗布が実現するため、接着剤がクラフト紙の端からはみ出してウエブにこびりつくリスクがないことにあります。このため、Prestoなら紙の端に余白部分を追加する必要がなくなります。袋の内側で紙の端が過度に突き出すことがないため、クラフト紙の節約と品質の向上につながります。また、マルチヘッド仕様のPrestoでも、塗布幅はマスクを使用して変更することができます。 

 

確実なビード塗布で持ち手と底部を接着

手提げ紙袋のハンドルと底は特に丈夫でなければなりません。そのため、安定性を確保するには確実なビード塗布が極めて重要になります。これはすなわち、正確な塗布開始、きちんとした輪郭、正確な接着剤塗布量が重要であることを意味しています。電動スプレーヘッドSempreは、これらの条件を当然のごとく満たしています。接着剤塗布量は、液圧レギュレータと塗布ヘッド内蔵型のストロークアジャストメントによって精密に調整されます。オプションで、センサによる接着剤ビードの誤差、有無、塗布配置、糊量の監視が可能です。

 

コールドグルーヘッドSempreは、正確な塗布開始、きちんとした輪郭、正確な塗布量によって、手提げ紙袋の平紐持ち手、側面、底部を確実に接着します。

手提げ紙袋を接着するためのコールドグルー塗布システム メリット一覧

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簡単なシステム導入 

  • 塗布ヘッドの制御がPLCからであれば接着剤圧力最大15 barまで、専用コントロールユニットからであれば最大30 barまで可能
  • コンパクトでスリムな形状の塗布ヘッド

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電動式塗布ヘッド

  • リーズナブルな導入コスト・ランニングコスト
  • 静かな動作
  • 動作サイクル10億回に至る長い耐用年数
  • シャープなエッジ(平面塗布)と正確な輪郭
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2種類の塗布ヘッドタイプですべての生産工程をカバー

  • スペアパーツの維持管理が容易に
  • 操作・メンテナンス担当者のトレーニングが簡単に

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詳細な技術情報はこちら

手提げ紙袋を接着するためのシステムコンポーネント

Presto_cold_glue_coating_head

フラットヘッドPresto

 

  • 接着剤:分散性接着剤 D1およびD2
  • 断続的および連続的
  • スイッチ周波数:最大500 Hz
  • 塗布幅:3 ~ 165 mm
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スプレーヘッドSempre

 

  • 溶剤を含まない 低粘度の分散性接着剤
  • 電気式
  • スイッチ周波数:最大1,000 Hz
  • 接着剤圧力:最大6 bar
Box-CXT

コールドグルー供給ユニット

様々なアプリケーション向けの多様なコールドグルー供給ユニットとポンプ

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コールドグルーチューブ


  • パイプ最大100 bar
  • 最適な接着剤流量
  • ピストンポンプの接続に最適